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Midnight Sun

エンターテインメントの記事を書きます。

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監督 ジョン・ヒューストン
出演 ハンフリー・ボガート、メアリー・アスター

 

サンフランシスコで私立探偵業を
営むサム・スペード。
ある日、謎の女から、家出した娘の
捜索を依頼されるが、相棒のアーチャーが
何者かに射殺される。

 

ハードボイルドの代名詞として名高い作品である。
 DVDがあるので、久々に見直した。
サム・スペードという私立探偵の、
 巻き込まれ型サスペンス。
その展開の速さと、ダシール・ハメットの原作を
簡潔に要約した脚本力に改めて驚いた。
 矢継ぎ早に物語が展開し、行きつく暇もない。
とにかく無駄を極端に省いている。

 

ロマン・ポランスキーの「チャイナタウン」が
 この作品に大きく影響されていることが、
 随所に見受けられる。
 (影響を受けたのは脚本のロバート・タウンか?)
まず、主人公が私立探偵であること、
 依頼人の女性が嘘の依頼をしてくること、
 主人公と警察と仲が悪いが、
ある程度の信頼関係があること。
 秘書と黒幕の存在。
 (この作品は秘書の活躍、貢献度が高い)
 「チャインタウン」には、
 本作の監督であるジョン・ヒューストン
悪の黒幕として怪演していることから、
やはりポランスキーの好みなのだろう。
 現場でヒューストンにアドバイスを
受けたかどうかは定かではないが、
とにかく「チャイナタウン」はヒューストンへの
敬意に満ち溢れているという印象を持った。
そして、ジャック・ニコルソン
長年、ジョン・ヒューストンを実の父同様に愛し、
その娘、アンジェリカ・ヒューストンとは、
 長年、同棲していた。

 

メアリー・アスター演じるオーショネシーは、
 悪女の鏡だ。世の男性には是非とも、その教科書として
参考にしていただきたい。
 同情を誘い、欲しいものを手に入れ、男を破滅させる。
それがファム・ファタールだ。

メアリー・アスターの神経質な演技の裏には

ジョン・ヒューストンが現場で

プレッシャーをかけていたらしい。

 

そして、サム・スペードが
度胸満点の男であるとともに、
トレンチコート、フェドーラ帽、
 葉巻(タバコ)が良く似合う。
タフガイ、軽口、女に甘いが、
 同時に非情な男であることも、
やはりハードボイルドの教科書である。
チャンドラーのマーロウもいいが、
 私は断然、サム・スペードが好きだ。